ノーベル賞の観点からみると、京都・名古屋ラインというものが見えてきます。
名大の理系ノーベル賞は、なんと東大に並ぶ5人。それも、南部さんのように、縁の薄い東大卒ではなく、もっと直接的。
京都ー名古屋ライン。
物理学賞
赤﨑 勇 (京大卒) 名城大学教授(受賞時)
天野 浩 (名大卒) 名古屋大学教授(受賞時)元名大赤﨑教授の弟子
小林 誠† (名大卒) 元京都大学理学部助手(受賞時)
益川 敏英† (名大卒)京都大学名誉教授(受賞時)
†京大物理の三羽烏、湯川秀樹・朝永振一郎・坂田昌 元名大教授のお弟子さん。
「【坂田研究室】
2人が出会ったのは、名古屋大学理学部の坂田研究室でした。」
化学賞
野依 良治 (京大卒) 名古屋大学理学部教授(受賞時)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/history/honor/award_b/nobel.html
ノーベル賞は逃したとは言え、湯川秀樹・朝永振一郎と同じ系譜にいる坂田昌一も京大→名大。
http://yhal.yukawa.kyoto-u.ac.jp/yts-memorial-archive
東大理系は故小柴元東大教授のカミオカンデ系しか出ていない。理論ではなく、実験系。
後ろにいる人物は不要なのでボカシ。Dr.Yです。
小柴先生 ノーベル賞記念碑
これは、東大が明治日本の「国を支える」近代的道具として創られた事に起因する。この国の長男として、東大は明治以来、常に欧米に伍していく学問的インフラストラクチャーの役目を負っていた。常に、早い時期で業績を出さなくてはいけない。「官僚養成大学」なのだ。
一方で京大は次男坊。気楽である。20年も30念も先物をやれる。それが、優秀な頭脳と相まって理系ノーベル賞に繋がった。どちらが優秀と言うものではない。
つまり、テーマが重要なのだ。
良い研究をしたいなら、良い教授が居て、良いテーマを持っている大学に進むことだ。
問題は愚かな文科省がこの構造を壊し東大型「短期小粒成果」を要求する法人制に変えた事。
to be continued...