なぜ痩せない?

 水を飲んでも肥えると言う人がいますね。確かに同じ物を食べているのに肥満になってしまう人がいます。食物繊維の多いものを食べれば痩せると思っていたら、これが落とし穴の場合があると最近わかったとのことです。人によって腸内細菌の性質が違い、本来消化されず従って人のカロリーにはならないと思われていたものが、この腸内細菌によって分解され人が消化吸収できるカロリーとなってしまう人がいるとか

 海藻は0カロリーと言われていたのに、70%の人の腸には海藻を消化し人が吸収できる形にする細菌が住んでいて必ずしも0カロリーではないのだそうです。オリゴ糖だって、そうなると安心できません。

 コラーゲンは食べても直接に皮膚の為になることはないとか、卵はコレステロールが多いから高コレステロール血症の人はあまり食べてはいけないとか、同様に、貝や烏賊も食べてはいけないとか、言われてきましたが、この辺りの医学・栄養学・生理学の警告は、別に実験で確かめたわけではなく、推測にすぎないので、最近、悉く実験により否定されています。

 コラーゲンは食べてもアミノ酸まで消化されてしまうので、コラーゲン由来であった名残はなくなり体内では通常の肉からのアミノ酸と同じように全身に利用されるだけだという推測でしかなかったものが真理のような扱いをされていました。こういうことを言い出した人って、一体どういう人なんでしょうね。云わば当てずっぽうで根拠薄弱な説にすぎなかったわけです。実験によると、コラーゲンは全てがアミノ酸まで分解されるのではなく、それより分子量の大きいペプチドの形で吸収され皮膚の役にたつのだそうです。

 卵のコレステロール悪玉説も今では否定されています。当然と言えば当然でしょう。