結露を最少にしながら加湿するには

湿度の管理は非常に難しいものです。

大きな原因は:

1) 家庭用の湿度計がいい加減
2) 加湿しても結露で湿度が落ちる

1) 家庭用の湿度計の誤差は10%くらいあって、バラツキが酷い。売り場で、同じ湿度を示しているものから一つを買います。多数決です。多数決が正しいとは限りません。加湿器の水蒸気出口に、湿度計の空気取り入れ口を合わせて、1時間も置いておけば飽和水蒸気状態になります。100%は指しません。80%以上指していればokとしましょう。

2) 加湿してもどんどん結露するので、ある湿度からなかなか上がりません。加えて、気温が高いほど水蒸気が良く溶け込むので、多少の加湿では湿度は上がらなくなります。その平衡状態で湿度は一定になってしまいます。
 
 だからと言って、どんどん加湿すると結露も増え、窓がビッシリと結露で濡れます。まあ、50%程度で諦めた方がよさそうです。ウィルス対策ギリギリの所。

 結露を減らすには、無闇に加湿しないことです。どの位が適正か、ざっと計算してみます。結露は無視して、加湿量は適宜、増減します。

 

気中にはどの位の量の水蒸気があるのでしょう。

気温(℃)  飽和水蒸気量(g/m3)
25     23.0
20     17.2
15     12.8
10      9.4

だそうです。

室温を10℃とすると、飽和水蒸気量は、1m3当たり約9.4gです。 相対湿度35%とすると、

  9.4x0.35=約3gです。

LDKとその周辺のオープン空間をざっと10畳=5坪として、5*3.3 = 約16m2。天井高を2.4mとして約38m3

10℃で、湿度35%の場合、

 3gx38m3 =114g

の水蒸気が室内の空気中にあります。コップ半分くらいですね。

20℃で、湿度50%の場合、 17.2g/m3 x 0.5 = 8.6g/m3

10畳では、8.6 x 38 = 327g

というわけで、327gー114g = 213gの水を蒸発させればよいのです。コップなみなみ一杯です。

目安は、一晩で
10畳で200CC。6畳で120CC。

これを基準に湿度50%程度を保つには倍量にするか、5割増にするか、結露の具合と相談して決めます。

 

修正

 最下段の記事によれば、

上で
「10℃で、湿度35%の場合、 3gx38m3 → 114g

の水蒸気が室内の空気中にあります。

20℃で、湿度50%の場合、 8.6g x 38m3 → 327g

というわけで、327gー114g = 213gの水を蒸発させればよいのです。

目安は、一晩で
10畳で200CC。6畳で120CC。」

と書きましたが、水蒸気は、もう少し早く逃げていくようです。

 

なお、加熱式は強制的に水蒸気を発生させますので結露がある構造の部屋では上記のような注意が必用です。気化式は水蒸気圧に従って蒸発が自動調整されますので、加湿能力は下がりますが過加湿が抑えられます

 

 

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