スイング株式投資戦略のまとめ

 2014年度は余り真面目にやる気も起きず、時々買っただけですが、〆てみると20%程度の利益が出ていました。都市銀行の普通預金の利子率が0.02%ですから1000倍の効率でした。真面目にやれば30%~50%くらいだったでしょうし、運が良ければ300%程度になった可能性がありますが、これは運頼みで宝くじのようなことですから無意味ではあります。

 スイングとは数日で売買終了してしまう事らしいのですが、株では運に頼む以外1日で2,3%という効率で勝つことはなかなかできないので、数日から数か月かかることもありました。

 方法は、

1.まず世界情勢を見て基調を確認することです

 今は上昇基調です。

 日本政府中央銀行も含めます)はアベノミクスでしゃかりきに上げようとしています。米国政府も同様です。懸念は米景気も回復してきたので、FRBが利率を上げようかと思っていることですが、景気の良さを目の敵にして抑えようとしているのではなく、調子に乗りすぎないよう引き締めるというスタンスです。イエレン女史は阿呆な男と違って用心深いので景気の腰折れを気にしつつの利上げになるでしょうから、まずまず大丈夫でしょう。一過的に怯え売りする馬鹿で阿呆な男のトレーダは必ずでますので下げる場面もあることでしょう。いずれにしても6月以降のことです。

 ヨーロッパも景気はすぐれないので、ECBがQEに踏み出しました。なんと、オーストラリアも利下げです。

 というわけで、この半年は上げ基調と読んでおきます

 政府が、インフレ対策などから景気の過熱を目の敵にして利上げをする、訳の分からない課税法案を通すなどし始めたら、全株は売ってしまい下げ基調に備えますが、今は買いです。

2.基調の中での一過的逆行要因を押さえておく

 基調を変えるほどではないのですが、逆行する要因、言い換えれば怯え売りを誘い、その下げに乗じての空売りが生じる要因を見極めておくことは重要です。スイングでは、ここが買いのタイミングになることがあります。現状では;

 ・ギリシャ経済状態ギリシャデフォールトしても大した事にはならないと思いますが、これで株式市場は結構上下しています。怯えの売りがあるのです。

 ・ウクライナ軍事情勢:ロシア経済の破綻にも関わります。現状では市場は慣れきってしまって反応しない感があります。

 ・原油価格:下落で米国シェールオイル企業が破綻したりしていますが、中小企業ばかりなのでどうということはないとか。大手が買収してもいるとか。シェール破綻は下げの要因ですが、原油価格低下は一般企業には都合が良いので、上げ要因でもあります。

 ・為替:ドル円。円が上げているということは、日本株が下がっていると言う連動関係。日本の株式市場が閉じている時間帯もドル円には注視・・・そんなことを寝ずにするのも馬鹿らしいですから不要ですが、気にはしましょうか。

 ・中国経済にブレーキ:あまり気にすることもないかもしれません。余程、凝っている人は別ですが。

 3.以上を踏まえた上で、株価が下げから上げに転じた所を買う

 個別銘柄でもETFのような指数でも良いのです。Monexなどのロボットで下げから上げに転じた銘柄を教えてもらってもよいかもしれません。

 最近では、JPX400(1592)を買ってみました。これはスイングの意図的には失敗しましたが、5%弱の利益でした。利益としては成功でも、目的としては失敗でした。

昨年の2014年12月11日に下げています。

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--yahoo finance より

 買った所で、すぐに上げに転じましたが、その翌日さらにかなり下げましたので12月16日に1126円で難平買いしました。で、その10日後くらいの所で1180円を付けました。そこで売るべきだったのですね、スイングとしては。後は下がる一方です。ギリシャ問題だったかそんな事が怯えの材料だったのでしょう。こうなっては仕方ありません。基調は上げなので、怯えているヘッジが冷静になるまで待ちました。そして、2か月も掛って2月12日の1190円でやっと売ることができました。

 基調と経済・金融・軍事の一時的な下げ要因と、買いのタイミングを押さえていれば怯えて「損切り」などする必要はありません。

 運について:神頼みはすべきではありません。Dr.はソニーの技術と経営については眉に唾をつけて見ていますからスイングでは売買しても長くは持つ気はありません。しかし、以下のようなこともあるのですという例です。だからと言ってソニーを中長期で買う気はサラサラありません。文系の技術について何もしらないヘッジと運命共同体になる気はないからです。尤も、それをしった上で裏を掻くと言う手もありますが、奇手は使う気はありません。「兵は正をもって会い、奇をもって勝つ」のであって、最初から奇を持って会うのは運を天に任せるようで困難です。

 下図はソニーの2014年の株価チャートです。

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yahoo fainanceより

 2014年3月1に1725円で買い込みました。2015年2月13日には3220円で引けています。こういう幸運は頼んでいません。2014年3月末に2000円前後に行っています。スイングとしてはここで売るべきですので、ザラ場のピークで売り(たまたま、ピークであっただけで狙うことなどできません)、2%ほどの利益でした。

 これを残念がる人は株はやらない方が良いと思います。

 ・方針を確固としてもつ:今はスイング。1年持つのなら中長期戦略株として買う。

 ・チャンスは生きている限りドンドンやってくる。

この事を知らないでは、勝つ株式投資はできません。