普通のハイブリッド車とは

プリウスのような普通のハイブリッド車は、「電気でもガソリンでも」走る二股かける車ではない。「あいのこ」車と言っても電動アシスト自転車のようなものだ。

 

あくまでエンジン主体で走る。ところが、エンジンだとブレーキという非効率な器具で減速停止しなければならない。この時、運動エネルギーはブレーキシューで熱となって空気中に雲散霧消する。なんとも勿体無いことだ。

 

と言うわけで、HV車はブレーキをかけてもブレーキシューで車輪を減速するのでなく、車軸に付いている発電機を回すことによってブレーキングする。運動エネルギーが電気エネルギーになるので、回転が抑制されて遅くなり遂には停止する。起きた電気はバッテリーに充電されて保存される。と言うわけで、運動エネルギーは回生されるので、回生制動と言う。

 

で、この充電された電気は何にする?

発電機とモーターは原理的には同一物体なので、電気を通せばモーターになって、発進し運行できる。

 

以上がハイブリッドカーの肝である。電気だけで動くEVではないのである。プリウスは電池だけだと2km位しか走れない。これをバッテリーを大きくしてもう少し電池だけで走るようにしたものがPHV車だ。

 

逆に、回生制動に特化したものが、ソフトハイブリッド車だ。電池だけでは動けない。完全な電動アシスト車だ。