油を使わない疑似揚げ物調理器:フィリップス ノンフライヤー

 年齢を重ねると色々な理由で揚げ物を食べられなくなります。油は、タンパク質や炭水化物の倍くらいカロリーが高いので、基礎代謝が落ちてダイエットしても痩せられない人には禁忌です。胆嚢や胆道に結石を抱えている人も同様です。

 ところが、ノンフライヤーは揚げる代わりに熱風で疑似的に揚げたような調理をしますので、海老フライ、コロッケ、とんかつなどを食べられるようになります。海老やトンカツなら、衣を剥いで中身だけ食べるという手もありますが、牡蠣フライや、春巻きなどはそうはいきません。それが食べられるようになります。

 注意事項は、フィリップス ノンフライヤーは15Kw(電流にして15A)弱の電力を食います。ところが日本の家庭の壁コンは、普通、15Aまでと書いてあります。つまり、この器具を使っている時は、専用の壁コンが要るということです。冷蔵庫や、電子レンジ、トースタ、IHなどと同じコンセントを使えません。同時に使わなければ構いませんが、冷蔵庫などは何時動き出すか分からないので、決して同じコンセントを使わないことです。

 コードが日本の製品に比べると異常に短く、50cmくらいしかありませんから、15A以上用の延長コードが必要でしょう。

 日本製品のように微にいり細にいる気の利いた作りにはなっていないので、ちょっと注意が必要です。例えば取っ手は内鍋についているので、外鍋と内鍋を外すボタンを押すと、なんと、外鍋がいきなり下に落ちてしまいます。

 オーブンにファンが付いているようなものですので、ファン音はそこそこうるさいです。とはいえ、問題になるほどではありません。ヘアードライヤーのようなものです。

 ホームベーカリの大型くらい大きいだけでなく、裏から熱風がでるので、置き場をとります。

 フライヤーですので、天ぷらのように垂れる衣を使うものは作れません。ファン付オーブンと思えば良いでしょう。オーブンの一種ですので、焼き芋なども焼けます。

 以上に注意しさえすれば、実にありがたい調理器です。