最近、市販の睡眠導入剤的(睡眠剤、睡眠導入剤という名称は市販薬では使っていけないかもしれないので、このように言っておきます)薬があることを知りました。「ドリエル」と言います。
ドリエル・ドリエルEX製品紹介|睡眠改善薬 ドリエル 【エスエス製薬】
上記のサイトには下のように書かれています:
「ドリエル・ドリエルEXはOTC医薬品のかぜ薬や鼻炎薬などに含まれる抗ヒスタミン剤の一種、ジフェンヒドラミン塩酸塩を配合しており、その作用で一時的な不眠症状を緩和します。」
ジフェンヒドラミンは古い抗ヒスタミン剤で、風邪薬に含まれていて眠気を催すことで良く知られています。現在の風邪薬はこのような古いタイプの抗ヒスタミン剤は使っていません。クロルフェニラミン・マレイン酸塩が使われています。
古いタイプの抗ヒスタミン剤は鈍脳を引き起こすために眠くなるのですが、この副作用を利用して睡眠導入に使っているのです。Dr.もボストンあたりのCVSというチェーンドラッグで良く買っていました。何しろ、物凄く安いのです。多分、ドリエルの1/10位で買えたと思います。よく効いてジェットラグには助かりました。今ではメラトニンに換えましたが。
ところで、「注意」は、ジフェンヒドラミンは不整脈を起こすことです。3月になり、花粉症が起きているので冷蔵庫からジフェンヒドラミンを引きずり出して、ふと気になり、副作用を調べた所、場合によっては不整脈を引き起こすことがあるのだそうです。心臓の悪い人は要注意です。
「●塩酸ジフェンヒドラミン
半減期4~8hr。睡眠薬として使用の際は、残存効果に注意。
大量服用例では昏睡、痙攣、不整脈が出現。有効な解毒剤がなく、胃洗浄や吸着剤・下剤の投与」 -- アレルギー性疾患薬物療法
「副作用など
抗コリン作用がある。従って、他の同様の副作用の薬剤と同様、次のような服作業が生じうる。
動悸や不整脈などの心機能障害(障礙)」 -- 塩酸ジフェンヒドラミン
下記は他の抗ヒスタミン剤の副作用の機序です。
「■抗ヒスタミンの副作用
かぜ薬などの他の薬との併用などでその相互作用から血中濃度が高くなったり、肝臓疾患や心臓疾患をもっている人は重度の不整脈で死亡する事例も出ています。
【トリルダン】
心臓のリズムを乱す作用、つまり不整脈を起こすことが多かったのです。この不整脈は、最悪、死につながる重大な副作用でした。この不整脈の発生メカニズムを調べた結果、この不整脈は、トリルダンが、心臓のリズムを作るのに重要な役割を果たすhERG(ハーグ)というタンパク質の働きを抑制することが原因で起こることがわかりました。
」 -- http:// http://matome.naver.jp/odai/2136025413894404301