日立のWoooの録画用ハードディスクの故障に想う

 Woooに限らずデジタル機器の寿命は儚いものです。PANASONICのテレビは後で買って先に逝きました。しかも中枢である基盤。修理費にもう少しだけ足せばなんと50インチの三菱が買えるので3年で廃棄。引き取りに来た業者が真新しく見えるテレビをみて「これを捨てるのですか?」。今ごろは器用な人に直されてアジアのどこかで動いているかも。

 アナログ機器は遥かに頑健な技術でしたし、職人芸で設計・調整され、中国などの後進国の追随を許しませんでした。残念ながらデジタル機器は米国主導で開発され日本はまだ追い付けただけで抜けていないので日本流の高度さ、精緻さ、精巧さは実現できていないのです。いわゆるアメ車、WindowsOS、Googleなど米国製の製品をみれば、いかにも刹那主義、今、独占で儲けられれば、品質などどうでも良いという精神というか、根性が丸見えでしょう。残念なのは日本の若い技術者もそういうものを使っているうちにその根性に染まってアナログ時代の職人根性を忘れてしまったらしいことです。NHKプロジェクトXよもう一度、です。

 HDDは消耗品であって、5年も経てば壊れるのが当たり前という観念に染まってしまっているのですね。安きに流れていれば楽ですから。ということで、WoooのHDDも予定通り5年で壊れました。HDDはテレビの必須部品ではないので取り外したいのですが、どうもそれはできないようです。故障品を抱えているのは気持ち悪いのです。

 ただ、日立のWoooの優れた所はi-VDR-SというカセットHDDを使えるところです。これは汎用のHDDをカセットにいれたものなのでカセット部分の正価は高いと思っていたのですが、サードパーティが販売していて1TBもので1万円でお釣りがきました。楽天です。HDDは垂直磁化以来、ビット当たりの単価が只見たいに安くなりました。8倍圧縮で800時間程度録画できます。これで我慢です。

 

 と思いきや、続けて今度はパソコンが逝ってしまいました。電源回りがやられたようです。スイッチで電源が切れなかったのです。万能のCTRL-ALT-DELも効きません。コンセントのスイッチで切ったのですが、案の定、今度は電源が入りません。まあ、米国の技術なんてものはこんなものです。残念ながらそれを改善できない日本も、もう、80、90年代の繁栄は戻らないでしょう。

 さて、どうするか。大量のソフトのインストールと設定をするのかと思うと、ため息が出ます。データは大丈夫です。外付けHDDに五重くらいのコピーがとってあります。パソコンの適当技術を使う以上、それくらいの要心はしています。本当はソフトもWindowsレジストリなどというバカな集中管理などせずに各ソフトに任せておけばこれもデータのように外付けHDDにいれておけて回復もほぼ何もせずに済むのですが。儲けんかな主義のM$、しかもバグだらけの不完全なレジストリでは無理なことです。