ロイターが、イエレンFRB議長が年内の利上げを強く示唆と報道しています。来年は大統領選なので利上げなどしている場合じゃないでしょうし、議長は景気回復は確実と読んでいるらしく、そうなると年内利上げで大丈夫ということなのでしょう。
今さら6月などと言うと、織り込んでいない市場が大混乱をきたしますから、そんな馬鹿なことはないと思えば、9月は決まりなのではないでしょうか。その後の微調整の期間も必要でしょうし。
と、分かっていても、実際に利上げが発表されると大騒動になるのが市場です。彼ら機関投資家はギリギリまで現状で利益を吸い上げようとするので、じゃ、今のうちにもう閉めようかとはならず(サラリーマンなので閉めて寝ていようと言う訳にはいきませんからね)、ぎりぎりになってから大騒動して資金の移動を始めるのですね。どうなるかは分かりません。何しろビッグデータ&複雑系のシステムなので滅茶苦茶になります。言えることは、トレーダの「怯え売り」、「とりあえずの売り」で短期的には暴落が起きるでしょうということです。そこで、買います。
その上、同時期にギリシャ問題があります。国営の港を売って民営化するという話が報道されていました。なんと、あろうことか中国の会社が名乗りを上げているとか。中央政府は既に地方政府から余剰金を掻き集めて公務員の給料にしたり、年金支払いにしたり、IMFへの借金返済に充てたりしてまいたから、もう万策尽きている状態ではないでしょうか。国営企業の売り払いまでに来ています。今日のロイターでも、時間稼ぎはいい加減にしろという記事があります。
なにしろ、政治の周辺をウロウロしていただけの左翼の嘴の黄色い”アンちゃん”が、どさくさに紛れて、いきなり政権をとり、trust meなどと、どこかの国にも似たような事がありましたが、言ってみても、大金を貸しているドイツがtrustするわけもありません。EUにまともに相手にもされず、いつ破産するか?あるいは屈服するか、これが問題です。経済だけならなんでもない弱小国といえども、ロシア、中国などが触手をのばしている政治課題があるので、それなりに騒動になるでしょう。市場にも影響があるのは必然です。
これから夏にかけては、世界情勢を注視しています。