昨夜のNHKのDr.Gでこの病気を紹介していました。研修医の三人は誰も答えられなかったのですが、Dr.Gは「習ってないでしょ」と言っていました。そんなものかと驚きました。微小脳梗塞はかなり人口にかいしゃしているからです。ほとんど親戚とも言える病気なのですが。。。
心臓には冠動脈があり、これが詰まり気味になると酸素が不足して痛みがでます。研修医たちは皆、最初の診断では狭心症という診断をしていました。しかし、今の病院で普通に行われる検査ではこれらの病名はあてはまらないのです。何でしたか?エコー、CT、MRI、レントゲン、血液検査、心電図、心臓カテーテル・・・すべて異常なしです。狭心症を疑わせる症状なのに異常なし。どの病院でも、そう診断されてしまったそうです。
問題はあからさまな症状があるのに、あなたは正常ですという医師の頭の程度です。人間のような複雑な機構をもつシステムを高々100にも満たないパラメータで異常なしはないでしょうというのが、Dr.Yが持ち続けている医学への不満です。群盲象を撫でる状態の一人を取り出して象はどんな形かと訊いているみたいなものです。
今回のDr.Gは岡山大学病院の女医さんでした。彼女の言った言葉はDr.Yの心に滲みました。現に症状がある患者さんを突き放せない、というような意味でした。この病気は、太い冠動脈が詰まったのではなく、心臓の個々の細胞を栄養している微小血管が詰まったもので、割合最近見つかった病気だということでした。彼女は論文を読んで知ったということでした。こういう場合は、大学病院ですね。なかなかクリニックでは難しいです。