風呂の水栓が数秒に1滴という感じで水漏れするようになりました。6,7年経っているので、まあしかたないかなとは思いますが、キッチンや洗面所のように使用頻度は高くない場所なので、そもそも設計がいい加減すぎるのです。パッキングと書きましたが、「切換弁」なる部品の交換になります。黒くて細いゴムのようなものが3本ついているのですが、こんなに細くてはすぐにすり減ってしまうのは火を見るより明らかです。
さて、楽天市場で切換弁を購入しました。
下記、http://item.rakuten.co.jp/etile/a-3059/ です。
「INAXサーモ水栓の水の止まりが悪い場合、
シャワー・吐水口の切替ハンドル操作が重い・固い 場合に交換してください。
BF-M145T用切替弁
A-3059 商品番号 A-3059
価格1,920円 (税込 2,016 円) 送料別」
交換の方法そのものは論理的には極めて簡単です。購入したこの部品を交換するだけです。必要な器具は500円玉大の大きな固定ねじを取り外すための大きめのプライヤー、モンキーレンチ、のような日曜大工をする人なら持っている道具だけです。2分で終わりそうな予感ですが、実際にはそうではありません。設計が悪いからです。
交換方法は、同封の説明書でわかりますが、実はノウハウがあって、説明書通りにしても、老朽化した部品を外すことができません。INAXの技術者達は誰も実際にこの方法では取り替えていないのではないでしょうか。自分たち独特の道具を使っているのでしょう。
さて、実際にどうするか?下記のサイトが写真入りで大変わかりやすいものでした。
http://minkara.carview.co.jp/userid/316397/car/609550/2637645/note.aspx
「古い切替弁を摘出。なんですが、硬くてなかなか取り出せません。
付属の取替え説明書のやり方では取り出せないと思いますので、やり方としては、本体と切替弁の隙間に、精密ドライバーを突っ込み隙間を作り、その後普通のマイナスドライバーでテコの原理で取り出す方法がいいと思います。」
残念ながら、ここの部分は上記サイトには写真がないので、簡単な写真を載せておきます。
下の写真の右側に混合水栓本体があり、見えている切換弁はその中に入っています。ドライバの先を本体と切換弁の隙間のあるところを探して上からゆっくりと、本体や弁を傷つけないように差し込みます。そして、ドライバの取っ手をゆっくり、力を込めて右側に傾ければ、てこの原理でグニュっという感じで弁が出てきます。かなりコツが入ります。くれぐれも傷つけないよう、無理をせず、ドライバの先の差し込み場所を探りつつ力を込めてください。
取り外しに苦労すると同じ理由で、今度は交換部品が、最後の2,3mmが入っていきません。これは、力を入れて部品を壊さないよう、ググっという感じで押し込むよりしようがないようです。それにしても、技術者たるもの、こんな設計をするものではありません。
この下手な設計にはみな、苦労しているようです。下記を参照してください。
http://review.rakuten.co.jp/item/1/275517_10000641/1.1/
「regzaくんさん 交換では、現在の部品がなかなか取れなかったがマイナスドライバーとプライヤーでどうにか取りました!
なぜ大変だったか、その理由が交換時に分かりました!!!
是非、参考にしてがんばって下さい!
その理由ですがまず、手で交換部品を挿入するのですが、最後まで入りません。約2~3mm位のところで止まります。その後、交換部品に傷が付かないようにタオル等で部品を包んでプライヤーで力を入れて押し込むと、ワンクッションおいて最後まで収まりました。
ロックされた感じです。
どうも、簡単に水圧等で飛び出さない仕組みになっている見たいです。
だから、取り外しに苦労したんだぁ~ (^^)v」
「水圧で飛び出さない仕組み」ではありません。弁は大きな固定ナットで留めてあるので、そのような必要はないのです。単にドジな設計なのです。
「購入者さん 持っていた小さいモンキーレンチではナットが外れず、一旦は諦め、翌日モーターレンチを借り再チャレンジ。ナットは外せたものの、切替弁が説明書通りに外れないのでネットで検索してみました。マイナスドライバーをてこの原理で差込みすぐに外れました。」
なお、言うまでもありませんが、工事を始める前に水道と湯の両方の元栓を止めなければなりません。驚いたことに、止水栓が風呂の中の設備についていないのです。上記最初のサイトでは混合栓の付け根についていますが、デッキ型ではついていません。台の下に管理用の蓋があって、そこを開くとホースが2本走っているのですが、そこにもありません。なんと、庭に出て水道メータの脇にある大元の水栓を止めなければなりません。さらに、エコキュートからの湯はそれでは止まりませんので、エコキュートのタンクについている(前面下に20cm位の高さの板が蝶ねじのようなもので留まっているので、そこを開ければある)湯の出元の栓で留めなければなりません。Dr.はもう二度とINAX製品は使わないでしょう。
修理を依頼すると、この種の工事の経験では、次のようなレベルになると思います。
部品料金:定価ですから、3000円前後
技術料:5000円程度
出張料:5000円程度
〆て15000円~20000円程度でしょうね。