本当なんですね。でも、なぜ?これが分かりませんでした。
子供の頃、親に「暖かくしないと風邪をひく」と言われて「そんな馬鹿な」と思ったものでした。
1 寒いと病気になる
2 寒いと病原体が活発になる
3 寒いと病原体が増える
(渡り鳥が香港辺りから運んでくるという情報はあったが、インフルエンザではない普通の風邪は?)
4 寒いと体力が落ちる
と言う理由が挙げられていない
つまり、子供の頭にとっては、何の理由も挙げられず寒いと風邪をひくなんて迷信としか思えなかったのです。
ところが、最近では、免疫に焦点が当てられています。日本初のノーベル医学・生理学賞をとった利根川さんや、今年のノーベル医学・生理学賞の本庶さんのテーマは免疫です。この免疫は体温に敏感で、体温が下がると急激に力が落ちるのです。これが、上記、4なのです。体力とは免疫力です。この免疫力が落ちるため、1が起きます。つまり、病気になる。
寒い → 免疫力が落ちる → 病気になる
病原体の力や数が増えているという外部要因で風邪をひくのではなく、自分の体力が落ちるという内部要因によって風邪をひくのですね。
と言うわけで、Dr.Yは体が冷えないように、
・全部屋ーートイレも廊下もバスもーーを24時間20℃以上に保ち、
・外出は温かい衣服を着け、
・手がラジエーターにならないよう手袋もしっかりはめ、
・必要なら100円のカイロを衣服にはり、
・マスクを肺の保温のためにつけます。
息と肺は物凄く体温を下げる冷却器、ラジエーターですよね。マスクはウィルスを吸い込まないためではありません。上記、2,3なんて嘘でしょう。夏だってウィルスはいます。
・そして、風呂で体を温めます。
もし、風邪の兆候を感じたら、間髪入れず、葛根湯を飲んで体温を上げ、免疫力を上げます。これは良く効きます。でも、ひいてしまってからは葛根湯は効きませんよ。ここを間違えないよう。ひいてしまってからは抗ウィルス剤しか効きません。
但し、黴がある温度と湿度の範囲で活動が活発になることを考えればーーと言っても高温多湿という冬の正反対の条件ですがーー2、3が全く嘘とは言いきれず、将来、低温低湿度で活発になると証明されるかも知れませんが、そんなの今でも実験すれば良いことです。できていないということは、そういうことはないということでしょうか。